「おやおや、ワタシの隠形を見破るとは。
　どうやら只者ではないようデスねェー、キャハハ☆」

デカデカと『後衛』と刻まれた壁の向こうで、三つ目の怪人がキャハハと笑う。
悠々と2mを超える背丈に極端に長細い手足、異様に血色の悪い肌。
枯れ木めいた身体を器用に折り畳み、壁の向こうからこちらを覗いている。

「……バレてしまっては仕方ないので白状するのデスが、実は彼は遠隔操作デス。
　自立行動とはなかなか難しいものデスねェー、キャハハ☆」

いったい何が可笑しいのか。

「せっかく来たのデスし、買い物などいかがデス？
　希少素材の装飾品から武器まで、お値打ち価格で提供するのデス。キャハハハハ☆」