"特等席のベンチの傍で、オズが商品棚代わりの革のトランクをせっせと片付けている。
その横では、別行動であったアケディア―人の姿になった方の―が浮きながら眺め…
「お？　…あー、マスターちゃん、お客のおかわりだ」
薄いブロンド掛かった頭を掻きながら、黒くふよふよしていたはずの悪魔がオズの肩を叩いた。
「あぁ、いらっしゃぁい。閉店間近の魔法行商屋 青虫堂だよ。このオズに何か用かな？」
少しぼんやりとした顔からはやはり疲れが滲み出ている。
「そうだな……」今年のはどうだったかな？僕の知り合いの活躍はどうだった？僕らの活躍は？
きっと彼(彼女)は君にそう問いただすだろう。「教えて欲しいんだ、君の見た一ヶ月のことを。」"

"「どこかか次のポレンで会おーよ。僕の名前覚えてたら、多分また会えるからさ」"
ー
【Dr.オズワルド】
"オズの魔法使い”の肩書でフラフラしている魔導具売りの怠惰の魔法使い。いろいろ気にしがちな変人吸血鬼。実は人見知り。
【アケディア】
オズの使い魔である怠惰の悪魔。変身をはじめとする色んな術が得意。旅人気質でちょっと軟派な自称おじさん。実は悪魔じゃない。

購入品メモ
・斧のレプリカ
この前来た黒髪の青年ーートルーノワールが持っている斧のレプリカ。本人から買った。
｢うん、出来がいいし格好良ぇね。…店にでも飾ろうかな｣

ー
【bazaar】
★イリスの果実酒　SOLD OUT
オズ＝イリスの特産品である"アイリスベリー"で作られた果実酒。知り合いの酒場から買い付けたもの。
本人は飲んだことがないそうだが、甘酸っぱくてほろ苦い味わいらしい、とのこと。
ー物憂げな黒髪青年(ID:20)が買っていった。
｢彼、妹がいるんだっけ…ふふ、今年は会えるといいねぇ。｣

★ガラスの箱庭 SOLD OUT
キノコや鉱物、ホムンクルスの胎児などを詰めた、親指程のガラスドーム。キーホルダーを想定したサイズ
(伝えればペンダントにも付け替え可能とのこと)
【レパートリー】ルナグリープ(いわゆる蓄光キノコ。非食用)/ホムンクルスの赤子(生きてはない)/魔法石/妖精の羽
ー骨っぽくて骨ではないような人(ID:109,679)が買っていった。
「不思議な人、かも？…まー喜んでもらえるといいな！」

★特等席のアルバム
オズが観戦の傍ら、カメラ型魔導具で撮影していた沢山の写真たち。そしてそれらをアルバムとして綴じたもの。推してるあの子の戦いも、ライバルのアイツの戦いも、見知ったあの人の戦いも、きっと綴じられてる。"