「弟子の為とはいえ…。異世界を渡るのは抵抗がありますね。ですが、1度決めたことですから。頑張らせてもらいます」



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「……ついにこの時が来ましたか。」

〖お前にしては、随分と苦戦しなおかつ負けるとはな〗

「全くですよ。弟子にも…。彼にも、不名誉なものを与えてしまって情けない限りです。」

〖そう思えるだけマシだよな。ユースティアさんよ〗

「貴方にその名を呼ばれることは無いと思ってましたよ。愚かな宿敵さん」


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〖ところで…。試合とやらを見てたんだけど…。楽しそうな催しだなぁ？〗

「………何のつもりです」

〖お前、来年俺と組まないか〗

「貴方って冗談を言える性格でしたっけ？」

〖これを冗談と言える限り、傷は癒えてない様だな〗



「……相変わらずどうしようも無い提案ですね。で、目的は？ まさかとは思いますけど…弟子に手を出そうものなら」

〖違うわ。ちゃんと理由くらいある〗

「言ってみなさい。」


〖お前、弟子と友を【果て】とやらに連れて行けなかったの…悔しかったんだろ。〗


「…………それで？」


〖来年だけ協力してやるよ。その代わり、何としてでも…その【果て】を俺にも見せろ。〗

〖いいな、【宿敵(ユースティア)】〗



………こいつ。昔からそうですよね。肝心な時に…。

ですが。否定できないのも事実です。




「…仕方ないですね。契約成立です。【愚かな宿敵(アーチハルト)】」

「来年こそは…。頑張りましょう。そして…。」


「果て。到着して見せようでは無いですか。」



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