紛失したナイフの代わりに聖剣を手に入れたり、
最後の最後までヴァハを避けきろうと粘ったり……輝いていたぜ、市川君。

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かつて、些細な行き違いから殺人鬼へと化してしまった彼は、肉親による無理心中でその命を失ったかに思われていた。
完全に火が回り、肉や骨を焼いていく火葬場のような地下室で彼は幻覚を見た。

それは、戦いの果てに至ろうとする戦士たちが瞬く星のように輝き、そして散っていく光景だ。
いつの間にか彼もその中に居た。

どこかで見た顔や、見たこともないラジオのようなものを手にした男などと一緒に戦い、そして彼は散っていった。

輝きを失うにつれて、炎に焼かれる痛みがゆっくりと戻り始める。
「避けられなかった……のか」

現実に戻りゆく意識の中……天高く行く、鳥が見えた気がした。



……to be continued