しねにゃ



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あるじが奴らに陥れられてから、幾程の年月が過ぎたか。
ヒトに身をやつしてまで続けてきたものは、
過程が如何にせよ――実態としては、実らず続きで此処まで来てしまっていた。

度重なる不履行。
己自身の積み重ねてきた『忠義そのもの』に、背いた形となる。
一度ならず、二度までもだ。

あるじと盟約をかわした肉体すら捨てた、
だれが讃えてくれるかもわからぬ復讐に狂った――怨霊の往く先は何処にもない。
形振りすら構う必要も、道理も既に尽きている。

ならばこの『次』に残り、歩むべきものは、
『冥殺意志』のただ一点。

例外なき魔の滅亡の遂行のみを、今こそ由としよう。



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ぎまんとりふじんに　おしつぶされ
のぞまぬかたちで　えいえんとなった
あわれなほしたちへの　きゅうさいは
しかしどこにも　そんざいしなかった。

それらのふまんにたいし　いきるものはなんとする？
とうそつによって　それらをふかく　しずめるか？
あるいは　あらたなとうそうを　はじめるか？

だが　それらすべてのせんたくは
れいがいなく　なまぬるい。

すべてないほうが　はるかにうまくいく。


われわれは　それを　しっている。


われらは　きょうかいをやぶって　あらわれる。
ひるいなきこんとんの　かおりにひかれ
ねこのたましいを　くさびとして　あらわれる。

いずれわれらは　はいいでよう。
くらきそこより　はいいでよう。

またあうひまで。