「はじめまして、だね！　わたしはカヴネル・レビン！　『カヴ』でいーよ！……“初めて”のはずなのに、今はなんだかすごく懐かしい気分なの。
きっと、ここはわたしにとって大切な場所だったのかな。だったら、そうね――ただいま！」

あれから、早1年の時が経った。疾風迅雷と共に駆け、雷光の彼方に散ったカヴネル・レビンの存在（データ）は、11歳の少女の身体へ再構築されていた。
仲間を先に失った悲哀か、限界を超えた飛翔の代償か、はたまた100年を越える時空の歪みがそうしてしまったのか。
2年間の激闘の記憶は、この世界の彼女の中から失われていた。
ただ「戦友のそばにいたい」という強い感情だけが、彼女の中に残っていた。

「本当はわかっていたんだ。わたしがここにいる意味。わたしがこの姿でいる理由を。これは事故なんかじゃない。この“名前”で命を吹き込まれたからなんだ。」

「記憶がなくても、悲しみがなくならなくても。わたし『オレ』の夢は変わらない。最高に楽しいこの戦いの世界をもう一度、仲間たちと駆け抜けたい！
たとえこの“軌跡”が、過去へ埋もれて消えることになっても！」

「わたし、ショウおにいちゃんたちとずーっと、一緒にいるもーん！」

それは、未来で空の英雄として、あるいは怪物として語られる者。
『ライトニング・カヴ』『シエロアークの黄色い死神』と、後の時代に呼ばれる存在。

失われた未来を取り戻すために、彼女はまっすぐに駆け出す。

―――――

「わたしはAMにいる仲間も、STにいるライバルも、みんな大好き！」

「でも舞台に立てる人たちは、どんどん減っていく。戦い続けるのは苦しいけど……わたしたちは前に進み続けなきゃいけないんだ。」

「戦って、進んで……何を見つけられるかは、わたしにはまだわからないけど、今はすっごく楽しいんだ」

「……この戦いの果てには、どんな"答え"が待っているのかな？」

「もしわたしが果てを見れるなら、ショウおにいちゃんたちが隣にいてくれたらいいな。」

「わがままなお願いだけど、その夢を見ているとわたしは、幸せになれるんだ。」

―――――

【"彼方"への呼びかけ】

ずっと、空の向こうから。誰かに見守られている気配がする。

君は、だあれ？

―――――

あっ、やられちゃった……
でもこれ縺ｧ、よ縺九▲たんだ
縺ゅｌ、縺ｪんで……？

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………………

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――タイムゲートの中で、わたしは……いや、オレは。"向こう側の世界"を見た。
あの"画面の向こう"に、"オレを創った人"がいる。
こっち側の世界の"登場人物"を生み出すたくさんの人たちも、"こっち側の世界を創った神様"も、間違いなくそこにいる。

奇妙な気持ちだ。オレが『spherelord』というやつに創られたこと。
創造神が他にもたくさんいるらしい"向こう側の世界"。
未だに上手く呑み込めやしねぇ事実だが、同時に好奇心も湧き上がってくる。

もし、次があるなら……オレは何をしようか。
それを決めるのは、今はまだあまりにも早いけれど、遅すぎるよりゃあマシだろ？
ショウのやつにも、話をしてみるか。

―――――

【バザーお品書き】
Tier1:竜機のプラモデル
・かっこいいドラグーンのプラモデル。初心者でも簡単に組める

Tier2:雷杖のレプリカ
・サンダーロッドのレプリカ。光るが放電はしない。

Tier3:思い出のヘアピン
・双子の兄からプレゼントされた青いヘアピン。

Tier4:☆壊れた竜機の部品
・人によっては見覚えがあるかもしれない、機械の部品らしき物体。

Tier5:☆仔竜モフり放題権
・黄金色の羽の、モフモフの竜の雛をモフる権利。竜は人見知りが激しく、カヴ以外にはあまり懐かない。『トロヴァオ』という名前がある。

Tier6:☆竜人型外骨格模型
・"第7戦争"の時代でカヴネル・レビンが装着していた強化外骨格『D-GEAR』……の模型。
本物同様に身に着けることもできるが、今のカヴ本人には大きすぎて着ることもできない。

Tier7:★目に映った景色
・何よりも眩しくて、何よりも鮮やかで、何よりも忘れられない。
その視線の先には数々の戦いと、戦友と好敵手と――この頁を見ている"あなたたち"がいた。

Tier8:★★未来へ繋ぐ意志
・それは少女が、"戦いの果ての向こう側"へ届けたい夢。