Qそのバザーの２枠目なに？
A




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■買ったもの
・気胸の白い羽根１枚
『ラドワのリージョンの人のもの。
天使だとか、神だとかは反吐が出るけど、縋るようにそれを買ってしまった。
まだ、カラスの黒い羽根の呪縛に囚われている、ということなのだろうか。』

『なぜかラドワがこれを見て泣き出したものだから、譲ってあげることにした。
不思議な因果もあるもんね……』

・雀と瑪瑙で合身モードの格好いアイカメラ
『こちらは同リージョンの人のもの。二人一組で戦う……ゴーレム使い？
純粋に面白そうだったので買ってみた。使い方が全く分からない点だけが問題か。』

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■売ったもの
・正気
『正気か？？？
ドラゴンのような、トカゲのような見た目の人が買っていった。
改めて聞くけど正気か？？？そもそも正気を売るって何？？？』

・トイレ
『何でこんなもの売ったの？？？正気か？？？？？？
幸の薄そうな人が買っていった。
こんなもの買ってどうするの？？？正気か？？？何度も聞くけど正気か？？？
いや顔色が正気じゃないわ。……鍋で食あたりしたとき用の保険かしら。それなら……まあ……わからなくも……、……正気か……？』

・ロケットパンチ
『あたしが発射されてあたしがロケットパンチなら、実質あたしのことじゃない。あたしを身売りにしたってこと？
もう何もわかんない。商品があたしの理解を超えている。もうなんもわからん。あたしを売るなバカタレ。
同じリージョンのゴーレムが買っていった。レーザーが出るしえんき？ってやつ？……、…………。
これは来年もよろしくね、ってことでいいの？え、あたしラドワ以外の言うことは聞かないわよ？』

・翼の呪い
『空を賭ける機敏力と引き換えに、感情を殺される呪い。
これは今のあたしのすべての始まり。理不尽に脅かされ、感情がわからなくなって。確かに抱いた悔しいという想いを支えに、今を生きている。
バザーは何でも売れる。故に、このあたしの呪いも売りに出せないか、賭けに出た。
売りには出せた。しかし、解呪には至らなかった。
去年同じリージョンだった人が買っていった。何度もやられたがっていた変な人。

ただ、そう……ほんの少しだけ。楽しい、と思えたのは。
その呪いを、少しでも奪ってくれたからだろうか。』

・銀のナイフ
『かつて盗賊をやっていた頃の、捨てたはずのナイフ。
思い出したくもない、銀の暗殺者があたしに持たせたもの。
この技術も、戦う術も、根本にあいつがいる。そう思うと無感情になった今でも悔しさと恐怖でどうにかなりそうになる。
タロットカードを引いていた、目を閉じた獣の耳の女性が買っていった。

……ありがとう。
ちょっとだけ、救われた気がした。』

・☆ボロ布リボン
『今の黄色のリボンの前に身に着けていたもの。
どちらも母の形見だけど、あたしにはそれはもうただの苦い思い出。持っていってちょうだい、あたしを捨てた親との思い出なんて。
……こっちの黄色のリボンは、戒めとして、まだ必要かな。
あれは、同じく遅延弓を使う人、ね。おめでとうキンナラインドラ補正-1。』

・スパッツ
『正直に白状する。売るものに困った。以上。
捨てる予定なのよそれ。もう古いし。』

・雪解けの風
『雪が解けると春になる。
雪は、あたしにとって大切なもの。そして、それが解けて春になることも。
暖かさに包まれたときの、安らぎを。あたしはもう知っている。』