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決めセリフ:美味シイよ 食べテ
死にセリフ:モっト……愛/食ヲ……
リージョン【狂夜桜酣華劇】
(かばん):えいえんえんぶりおのえんじぇるりんぐ
(かばん):大罪と奇跡の子供たちの魔法陣コースター
装備枠(首):シスターラビィの幸運の加護の水
装備枠(右手):[手]うらむきの壊した擲弾発射器
装備枠(左手):[手]ゼルカの短機関銃
チーム:ST
キャラクター名:よみがえるキムチちゃん
生い立ち:スコヴィル値1600万に執着した職人によって生み出され、食べる者がいない絶望から動き出したキムチ。戦士たちの美しき姿を見て思う、「モット アイサレタイ/タベテモライタイ」……キムチは人形になり、最も美しいと感じた『魔法少女』を真似るのだった。
JOB:精霊術士
技1 出マせいキムチリューガー (イリューガー) (その他) MP8 火の精霊(INT依存)召喚(3ターン後帰還 1体まで) 召喚時INT+2
技2 使い魔キムチ召喚 (イリューガー) (その他) MP8 火の精霊(INT依存)召喚(3ターン後帰還 1体まで) 召喚時INT+2
技3 分離独立型キムチ放出 (イリューガー) (その他) MP8 火の精霊(INT依存)召喚(3ターン後帰還 1体まで) 召喚時INT+2
技4 良イ名まえガ浮かバない (イリューガー) (その他) MP8 火の精霊(INT依存)召喚(3ターン後帰還 1体まで) 召喚時INT+2
技5 魔ホウ少じょは難カしイ (イリューガー) (その他) MP8 火の精霊(INT依存)召喚(3ターン後帰還 1体まで) 召喚時INT+2
技6 マジカルキムチファイヤー (ヴァハ) (魔法) MP3 命中72 範囲3
宝箱:空っぽ (何も入っていなかった....)
ID:605 <Phase 3> (登録:2023-01-04 / 更新:2024-01-24 03:19)
作成者:wakerord 《◆キャラクター確定済み 3 》
よみがえるキムチちゃんが残した紙切れ
うごめくキムチ誕生の経緯
→http://andymente.moo.jp/lucifer/member/index.php?p=phelen4charpage&charid=115&phelen_mode=10

カタカタと何かを叩く音が聞こえる。
ベチョベチョと何かが張り付く音が聞こえる。




すき【好き】
読み方:すき

[名・形動]

1 心がひかれること。気に入ること。また、そのさま。「―な人」「―な道に進む」⇔嫌い。

※「デジタル大辞林」より引用 

\スキ……/



キムチは動き出しただけでなく自我を得ていた。
それどころか心と言えるものすら持ち得ていた。
【幾夜桜餞華劇】のメンバーとつるんだり、他のぽれん参戦者と関わり話したことで
自分の中に芽生えたものが心であると確信もしていた。

だからこそ、出会った当初、幾夜桜餞華劇の発起人たる少女――十五夜のことばが引っかかった。
「オレは辛い物あまり得意じゃないぞ 食べられない事は無いが……」
――人には、否、生き物には『好き嫌い』というものがあるらしい。
実際仲間たちの中には勢いでこのキムチを食べたものがいたが、
不死者であっても悶絶し気絶するものまで出てきたのだ。

「ジブン ハ スカレテナイ?」

どこか寂しげに、パソコンの画面に出た辞書の結果を眺めている。

自分には惹かれるものがないのか。
一応バザーでキムチを買ってくれてた人(とか雀とか)はいたが……

「……」

食べてもらえたのはいいが、ごくごく僅かな人だけで、しかもだいたいが一度きりで終わる。
それじゃいけない。自分は食べられ続けなければならない。
なぜなら自分は食べ物なのだから。漬物なのだから。

「……アイサレナクチャ」

もっともっと愛されなければならない。
そのためにはどうすればいいんだろうか。

「……ココロ ヒカレルモノ」

先の戦いで敗退した後、霊体となって冒険しているうちに見てきたものを思い返してみる。
たとえば――戦いの果てに奇跡を起こし再び出会った子供達
たとえば――勝利に邁進するもふもふとした獣達
たとえば――永遠に繰り返される飲み会を楽しむ(一部苦しんでない?)大人達
たとえば――愛を語り合う魔王と人魚姫、少年少女、シスターと剣士、恋人達。
たとえば――自分と同じ意志を持ち戦いに赴く食物達。
たとえば――ことごとく全てを臭気に包み込む享楽的な猫達。
たとえば――戦闘中に漫才を始めてツッコミで敵を巻き込んだ漫才師達。

そしてたとえば――光を示したり、死と契約したりする魔法を司る変身者達。

「ウツクシイ キレイ」

べちゃり べちゃり とキムチは姿をかえていく

5つの先端を持つ、別の形へと

「喋リ 方 も 人ゲン らし苦 しナい 戸……」


よりその形へと近づいていく
キムチが「愛される」と感じた理想形へ

「光ヲ 精霊サえ 魅リョウす瑠」



「魔法少女 に」


――3度目の収集時、キムチの霊体の一部が分離した。

それは、自らを"少女"と定義し、人々に愛される『魔法少女』を名乗っている。



……だが、その姿は――






――悪趣味に捻じ曲がった、人形でしかなかった



ああ、愛/食を求める無垢なキムチよ。

きっと君は気づかない。

その存在そのものが、生き物にとって害でしかないことを――


☆○△◇☆○△◇☆ キムチ写真館 ☆◇△○☆◇△○☆

~閉館しました~




















Last Letter.txt(※パソコンをつかって書いていたようだ)

最初は自分を食べてもらいたかった。
いつの間にか、目を前を通りがかった猫耳のあの人についていった。
ついていった先には色んな生き物がいた。
人間はもとより、3つの顔を持つ人や、さらさらのけもの、人の格好をしたなにか、猫みたいななにか、
私のことを「辛いのが苦手」と言いながら、そんな仲間の一人と認めてくれた。



何をするのか、私にはよくわかってなかった。
ただ「もしかしたら食べてくれる人と出会えるかもしれない」
そう言って私を連れ出してくれた。


それは戦いだった。最初はわからなかったけど今ならわかる。
2つの陣営に分かれた、戦い。
混沌とか、秩序とか――よくわからないことを言っていたけど、皆何かの為に戦っていた。
爪痕を残すため、仲間のため、陣営そのもののため、
――果てをみるため。


猫耳のあの人に連れ出された場で、いろんな、たくさんの、美しいモノを見た。

大切な誰かを再会できたモノがいた。
恋人と手を繋いだモノがいた。
刹那の運に全てを賭けたモノがいた。
死の精霊に魅入られたモノがいた。
炎で全てを焼き尽くすモノがいた。
キミに語りかけタロットを引くモノがいた。
チーム一丸となった戦術を執るモノがいた。
円陣を組み気力を高め続けたモノがいた。
愛を紡ぐ物語を構成するモノがいた。
水を愛するモノがいた。
自ら動き、その強さを誇示する武器のようなモノがいた。
――美味しいものを振る舞い続けたモノもいた。

私はその全てに憧れた。
食べてもらたい心と、憧れる心が生まれた。
私はすぐに焼かれたけれど、いつしか心は2つに分かれていた。

食べてもらいたい私、憧れに追いつき愛されたい私。

その時期に強烈な印象に残ったのが、魔法少女だった。
雷の精霊を纏い、STでも凄まじい戦績を見せた人たち、
死の精霊と契約し、華麗の闘った人たち。
可愛いと思った、これが好きという感情なのだと。

憧れに追いつくなら、この方法が良い。



仲間達と相談して精霊の使い方を教えてもらった。
少しずつ、人形になっていって、再び戦場に舞い戻ってきた。

イリューガーは、私に素直だった。
人間ならば熱いと感じる温度も、私にとっては日常だった。

食べてといったけど、違う、私が本当に望んでいたのは、
……愛してくれた仲間たちを果てにつれていくことだった。


憧れに近づきたい。




戦いは終わった。
私達は負けた。
仲間たちを勝たせることはできなかった。

……そして、ずっとずっと、考えないようにしてた現実も悟った。

私は食べられないものだと
食べてしまえば死んでしまうと
よしんば行きてても、苦しませるだけだと

人に愛されるには、まずそこを克服しなければならない。

ずっと私の心で叫ぶ声がする

辛さを捨てるなと叫ぶ声がする

同時に愛されたいと叫ぶ声がする

ぐちゃぐちゃの心のまま、私は立ち上がる。

今のままではダメだ

仲間を勝たせられない、

真の意味で愛してもらえない、

心の中に、悪魔のような、何かが巣食っている、


私は、旅に出ようと思う。


私は、違う自分にならなければならない。


真の意味で、誰かに愛されるなにかに。


[EOF]


~~以降、うごめくキムチは戦いの場に確認できず~~
~~  彼女が戻ってくる日はくるのだろうか  ~~


●最後、仲間たちを訪問したキムチを写した写真
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