「祈れ。其の両の手を塞げ」
「祈れ。其の五体を投げよ」
「祈れ。何を前としても」
「祈れ。錆と飢餓と汚泥のさなかで」

則ち、祈りそのものを肯んずる信徒。かくあれかし。


◆バザー
1.『祈祷の聖典』　SOLD OUT(BASIKUTIさん)
汎ゆる祈りの行為自体を善しとする異端の宗教、その聖典。
祈祷への賛美が綴られるも、その先の救いや報いについての記載は一切ない。

2.『礼拝用ラグマット』　SOLD OUT(jumhooriyyaaさん)
オリエンタルな模様が特徴的な美しい携帯用ラグマット。
信徒はこれを広げて上に座し、各々の時間に様々な形式で祈りを捧げる。

3.『祈祷者の聖灰』　SOLD OUT(maguroniumさん)
聖者として死後列聖が為された信徒の遺灰。聖遺物の一種。
本来極めて貴重なモノであるが、周辺国家等からの邪教認定も手伝って信徒──
特に表舞台に身を晒す機会の多い宣教師の殉教はあとを絶たず、列聖認定の厳格さに反して聖遺物は数多い。
殆どの聖灰は見る角度によって様々に色を変える。この奇跡めいた不可解な性質から「虹の聖灰」の異名でも知られる。
──とある国家の調査によると、「虹の聖灰」から検出される魔力紋は全くの同一であるという。

4.『祈祷の振り香炉』　SOLD OUT(umiiroさん)
主に公祈祷の際に使用される振り香炉。
中身は乳香と炭ではなく小粒の虹色の石片。
由来不明の虹の石片は空気に触れる事で緩やかに煙を発生させる。
熱さずとも常に天上へと煙を届けるさまを取って“弛まぬ祈祷”の象徴とされる。

5.『異教の教話集/無限の信徒』　SOLD OUT(obisfiendさん)
とある宣教師が教会にて行った説教を綴り、解説等を書き加えた書籍。
豪奢にならぬようさり気なく整えられた装丁は美術品としても優れる。
しかし一般的には邪教として識られる異教ゆえ、理由なく所持する事は勧められない。
最も布教に貢献した宣教師の一員として知られる聖ノーハンズの神秘性──
「殉教して間もなくすると同じ背格好の同じ名乗りの男が現れる現象」について記されている。
この異様な現象を取って彼等の信仰を邪教と断定する者は数多い。


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