とある国の第三王子。片眼は見えず、片脚は金属の義足。
　その身に流れるは猛毒の血。
　それを利用して、己を傷付けてでも勝利を得んとする。

　彼の誕生花であるサザンカの花言葉は、
　「困難に打ち克つ」「貴方が最も美しい」。
　毒に塗れた花でも、いつかは美しく咲けることを願い、祈って。

　2022年にこの戦場で舞い、
　フラウィウスでの交流を終えて。
　少し成長した少年は、新たなる戦いに身を投じる──

「……去年の仲間は今年はいない。
　この場所のことも、まだよく知らない新入りだ。
　でも……僕なりに、頑張るから」

　追いかけていた天才の兄の姿は、
　きっともう天空の彼方じゃない。

　　◇

【簡単なキャラ紹介】

名前：シャルティオ・アンディルーヴ
年齢：14歳
性別：男
身長：142cm
家族：兄、姉がふたりずつ、母
一人称：僕
二人称：あんた/あなた/おまえ/君

性格：暗く警戒心が強い。
　　　心の底には熱い思いがあり、
　　　負けず嫌いで努力家な一面もある。
　　　根っこは心優しく、善良。

二つ名：蝕月の君
通称：シャル

好き：読書、英雄譚、絵を描くこと
嫌い：自分、長兄、姉双子
得意：ナイフを使うこと、素早い動き、毒
苦手：長期に渡る戦闘、大きな音、次兄

誕生日：12/04
誕生花：サザンカ
花言葉：困難に負けない、ひたむきさ、謙譲、
　　　　飾らない心、あなたが最も美しい

【全身絵】


　　◇

【バザー】
・咲き誇るサザンカ
　シャルティオの誕生花。彼を象徴する花の一輪。
　厳しい冬にも負けずに鮮やかに咲くことから、
　“困難に打ち克つ”の意味を持つ。
「……兄さんから毎年、貰うんだ。
　買うなら……好きにして」
→sold out！　お買い上げありがとうございました！

「……サザンカ。僕の誕生花。
　僕の好きな花なんだ。
　君も気に入ってくれたなら、嬉しいな」

　　◇

・毒血の小瓶
　シャルティオの猛毒の血を入れた小瓶。
　やや黒みの強いその血は、
　触れたものを溶かし腐らせる力を持つ。
　安易に扱ってはならぬ代物。
「…………。利用価値が、ないとは言わないけど。
　……僕のこれ、何に使うの」
→sold out！　お買い上げありがとうございました！

「まってアウィソ、どうしたの……。
　去年振りだけど、え、え……!?」
（酷く混乱しているようだ）

　　◇

・青のリボン
　綺麗な青色をしたリボン。
　シャルティオが髪を結んでいるものと、
　よく似た色合いの品。
　仄かに花の香りがする。
「……兄さんがくれたやつ、と同じもの。
　青色って、綺麗だよね」
→sold out！　お買い上げありがとうございました！

「……サザンカの香りのついたリボンだよ。
　ふふ、綺麗でしょ。身につけて戦いに行くのかな？
　君に運命の女神様の加護の、ありますよう」

　　◇

・草模様のティーカップ
　真白な地に、何かの実のような模様の描かれたティーカップ。
　ソーサーもセットになっている。
　描かれている実は何かの木から、
　鈴生なりに幾つも吊り下がっているようだ。
「……プラタナス。天才とかそういう意味の実だって。
　12月終盤のとある日の誕生花だよ。誰の誕生花かって？　……さぁね」
→sold out！　お買い上げありがとうございました！

「……お茶とかいっぱい持ってるんだね。
　君たちの素敵なティーパーティーに僕のこれが役に立てたなら……。
　買ってくれてありがとう。楽しいパーティーを！」

　　◇

・特殊金属のダガー
　シャルティオの猛毒の血にも溶かされることのない、
　特別な金属で作られたダガー。
　彼の愛用の武器を模したものであり、
　かなりの強靭さを持った代物。
「……流石に愛用のやつは渡せないからね。
　でもこれの性能は保証するよ。
　……僕はこれを2本持って、戦ってる」
→sold out！　お買い上げありがとうございました！

「…………どうも。
　腐蝕しない武器だから、使い道はあるんじゃない。
　魔法が栄えている僕の国の、技術を集めて作られたやつ……」

　　◇

・黄の羽根飾り
　シャルティオの持ち物ではなく、兄の持ち物のひとつ。
　兄がたくさん持ってる中から貰ったらしい羽根飾り。
　明るい黄色したそれは、確かな風の魔力を秘めている。
　ただの羽根飾りではないようだ。
「……風の力持ってる天才の兄さんの、やつ。
　僕のじゃなくて悪かったね。あまり手持ちがないんだ。
　まぁ兄さんは風の神様の加護もあるし。役立つんじゃないの」
→sold out！　お買い上げありがとうございました！

「……おや、あなたは水のかみさま。
　これはね、未来の自由を願うものなんだって。
　かみさまに神様の加護なんて不要かも、知れない……けれど……」

　　◇

・毒結晶の頭飾り
　彼の毒の魔法を収めた宝石で作られた頭飾り。
　毒々しい紫の宝石が特徴的。
　所持していれば、簡単な毒を退ける加護を得られるかも知れない。
　悪いことには使えないようにしてあるようだ。
「役割は破毒。悪用はさせないよ。
　……僕の血そのものならともかく、
　僕の魔法は善いことに使いたいんだ」

　　◇

【買ったもの】
・トルーノワールの星空のフロート
「……その輝きが、とても綺麗だったから。
　食べ物で、こんな綺麗な星空、作れるんだね。
　素敵だなって……思わず……」

・サザンカのラズベリーアイス
「……僕の誕生花と、同じ名前の人なんだって。
　まぁ、お菓子も好きだしさ……
　欲しいなって、思ったんだよ」

・虚構の管理者の拾った星
「バザールで売られてるのを見かけた。
　……ひとりぼっちでも輝こうとしてたのが、
　ちょっと……昔の僕に、似ていて、つい」

・ヒトリオのお揃いの杖
「……魔法が使えて当たり前の国に生まれながら、
　僕は魔法の使えぬ“不能者”だ。
　形だけでも魔法使いになれたならなって……それだけ、さ」

・アグレスの傷アリの懐中時計
「……傷アリなのは、何かあったのかな。
　完璧なものよりも、僕はむしろそのようなものに惹かれる。
　気付いたら、手が伸びていたんだ」

・ゼーレの稲光の先架けた虹
「…………あまりに、綺麗、だったから。
　嵐が終わったら、空に虹が架かるんだよね。
　僕のところは今は穏やかじゃないけど……いつかは、こんな風に」

・MayBeの喪われた唄
　何故、それを買ったのかは分からない。
　未来の果てには喪失の予感があって。
　それでも、進まなくてはならない定めを理解していた。

・魔法少女みがくるミロクの言祝ぎ
　少年の国は、この祭典の後で戦禍に巻き込まれる。
　予想出来ていた未来、定まっていた未来、分かり切っていたこと。
「……上手くやってみせるから。見ていて、かみさま」

　　◇

【兄さんと】



「……2番目の兄さん、フェン兄さんと一緒の絵だね」
「……僕はあの人のこと好きじゃないのに、
　向こうは勝手にやかましく構ってくるんだよ」
「……大っ嫌い」

　　◇

【試合の話】第168試合

「……何とか勝ち進んできたけれど、無理だった」
「……僕らは蹂躙された。僕はほとんど何にも出来なかった」
「…………悔しい、よ」
「……強くなれたって、思ってたのにな」

「……また来年、機会があるならば」
「その時は、もっと、もっと、僕は──」


　少年は、まだ知らない。
　その1年で、己の周辺が大きく変わることを。
　描いた未来や夢や理想が砕かれて、激しい嵐が吹くことを。

　　◇

　やがて、年の瀬の祭典は終わり、少年は元の居場所へ戻るのだろう。
　今年は悔しかったな、でも楽しかったなと、想い抱えて。
　来られるのなら、来年もまた此処へ来よう。
　ここでしか紡げぬ物語を綴ろう。

──それでは皆様、また次の年の瀬まで！
　See you again！



　　◇

　少年はまだ知らぬ。
　その前に、別の世界でまた別の交流があることを。