ここは、アンディーメンテSNS『魔星会』のページです。
気軽な交流の場として、楽しくご活用下さいませ。

アカウントを作る

←ポレン9TOPページへ

決めセリフ:これは不可抗力なのだ
死にセリフ:ギュニャッ!
リージョン【回転猫ビーム】
チーム:ST
キャラクター名:ミーキャット博士
生い立ち:ケットシーの天才生物学者。126年生きていても自身が132cmしかないのは生物学的におかしいと言い続けている。 猫こそ至高、猫の回転エネルギーは無限大であると自信満々である。
JOB:忍者
技1 分身      (強化) MP6 自分を<分身>化 (行動回数+1(分身の行動コストは無し) 被攻撃時、身代わりとなり消失)
技2 分身      (強化) MP6 自分を<分身>化 (行動回数+1(分身の行動コストは無し) 被攻撃時、身代わりとなり消失)
技3 風       (強化) MP2 自分以外の仲間の速さを+2
技4 コイル     (弱体) MP4 範囲4~5 速さを2ずつ吸収
技5 コイル     (弱体) MP4 範囲4~5 速さを2ずつ吸収
技6 鎖鎌      (物理) MP4 命中50 範囲2~3 攻撃を1ずつ吸収
宝箱:水晶の指輪 (1ターン目<癒>化)
ID:708 <Phase 4> (登録:2021-12-26 / 更新:2022-01-25 18:14)
作成者:keyLilyOps 《◆キャラクター確定済み 4 》※応援を受け付けない
ミーキャット博士が残した紙切れ
研究とは、成果とは何なのか。
僕は結果だけがすべてではないと思っている。
その過程も大切なのだと。

それでも生きてきた126年の中で理解できない事は多い。

人間の心理は未だに理解できない。

追い詰められた人間が、人道を外れたような物に手を染める事も。
生物学的にも冒涜に近い人工生命体。
クローンともいえるしホムンクルスとも言える。
彼はどうしてそこまでして失った娘を取り戻そうとしたのか。
僕には理解できない。

Subject-O3-Object-26422《セラフィーナ》

態々彼の研究所から連れ出し保護したのは何の為だったのか。
彼の為?

…違う

僕にとって彼は理解できない科学者だった。
それでも、僕と共にアイルランドで研究していた彼の妻が生前に言った言葉が気になったのだ。


『きっとセラは帰ってくる』


どういうことか分からなかった。
人工生命体を作る研究は極秘に行われていたのは知っていたが何度も凍結をしている。
今更プロジェクトを続けようという人も資金もないはずだった。
僕にとってそれは生物への冒涜ともとらえていた。
気に食わなかった。

一時期完全にプロジェクトを凍結させた時期があったがそれは僕の指示だった。
それでも彼は秘密裡に続けていた。
どうしてそこまで執着するのか、本当に理解できなかった。


彼が表の研究所に現れなくなってから丸一年経った時、森の中の地下研究所を見に行った。
いくら彼でも月に一度や二度は表の研究所に顔を出す。
重い扉を開く。地下深くに続く階段を降りる。

電気はまだ通ってる。管轄範囲内だから機能停止にはしていない。
機材を新調した時以来だろうか。
電気を点けずとも扉の奥の光が装置を照らす。

そこには装置に寄りかかる白衣を纏った白骨遺体があった。
首から下がっているネームカードを見ずともそれが彼だとはすぐにわかる。

「もう随分前に尽きたのだな」

彼の研究がどこまで進んだかは知らない。
正直期待するほどの成果は出てないと踏んでいた。


しかし光が照らす彼の後ろの装置はその予想を裏切る形をしていた。



「………成功、していたのか」



装置の中には3歳ぐらいの人間が溶液の中に入っていた。
これは同年代の子供を入れているわけではない。
装置の記録を確かめるとはっきりわかる。

彼は、完成(取り戻)したのだ。

一度だけ彼女から見せてもらった写真がある。
かわいらしい金髪の少女、唯一の家族写真。

ここの机の上にも飾ってある。
彼と、彼の妻、そして……

娘の3人の写真が。




装置の中の彼女は、あの時の金髪の少女と同じ見た目。
人工生命体はどれだけ生きられるかなんて知るはずもない。
だがこのまま入れておいて生きて居られるとは思えない。


装置を調べる。ある程度なら似たような装置を使っていた。
今ここで装置を停止して開ければ保護できる。
しかし生きているのだろうか。
停止した時に死んでしまうのではないだろうか。


………


装置の中の液体が無くなっていく。
体についていたチューブなどが取れ装置が開く。
寄りかかっていた骨は倒れ砕ける。

動かぬ少女を抱える。
彼女が誰なのかは分かっている。

ただの人工生命体ではない。


「…セラフィーナ。悲しいな、お前一人になってしまったのだ」


彼女が起きる前に、ここを離れるしかない。
戦争孤児として保護したとでも言っておこう。
きっと、大丈夫。


「お前の両親は…立派だったぞ」


数日後、リバプールの港で保護されたという話と共に彼女≪セラフィーナ≫の人生が始まった。
僕はまた変わらない生活を送っている。
ただ…彼女という生物学への冒涜と未知の存在を見守る事が長い年月の中の一時に増えたぐらいだ。


「…精々、僕を暇にさせないでほしいのだ」


ケットシーの人生は、まだまだ長い。
コメント

 Now Loading....