――これは だれもしらない ものがたり

降り注ぐ　矢の雨に　翅を　穿たれて　私は　落ちていく

どこまでも　どこまでも　終わることなく　このゆめはつづいていくなかで
私は　いろのないせかいに　沈んでいく
落ちて
墜ちて
零ちて
隕ちて
堕ちて
おちて
ああ　それでも　
やくそくを　
みんなを
まもらなきゃ
ぜんぶ
ぜんぶ
ぜんぶ
ぜんぶ
わたしが
――こわさなきゃ


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・技
『悔恨』:身体を蝕む悔恨、其れは敵をも蝕んでゆく。
『絶望』:身を切り裂くような絶望、其れは目に映る物全てに刻まんとす。
『渇望』:身を焦がす渇望、其れは絶えることなく力を欲する。
『忘却』:霞みゆく記憶。其れは時間すらも捻じ曲げる。
・バザー
『無彩色の悪夢のこころのはこ』:白夢の遺したこころのかけらが入ったはこ。淡く光っている。
『無彩色の悪夢の涙』:流した涙が結晶化したもの。輝く様は宝石が如し。
『無彩色の悪夢の行く末を照らす灯』:その灯火が、未来を創りださんことを。

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おわらない悪夢。

何度も
何度も
何度も
捻じ曲げられた時間が、世界が
音を立てて
　 　崩
　れ
　　て
　い
　　　く

徒に時間を巻き戻した罰だろうか、
世界のシステムに、
拒絶され、
命が、刻一刻と、蝕まれてゆく

ああ、そっか
また、だめだったんだ

そんなことを思いながら、
正しい形に修正され、
消えゆく世界と共に、
わたしも、消えていく。


薄れゆく意識の中、
遠くに、灯が見えた気がした――