「幸運の導きあれ♪」

シスター・ラビィは今日も微笑む。

食べ物に困ったことも、無くて困る物が買えなかったこともない。
好きなように生きてきた。時に、飢える者に与えることもあった。
だから、彼女は知っている。人は騙せる。善意で絆せば、容易く。
特に、住処すら持てぬ様な者は。

何故兎なのかは彼女のみ知る。来年はドラゴンになっているかもしれない。

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提供品

・幸運の加護の水
　教会に瓶詰で保管し、信者や購入希望者に提供している、純然たる水。思考を綺麗にし、幸運への道が開かれる。
　毎朝水道より採取され、祈りを捧げた後に微量の砂糖を混ぜているらしい。

・幸運のお守り
　兎の尻尾を模した、スプーン状のもふもふのお守り。幸運は兎の形をしており、その加護を分けるとのこと。
　量販店やフリーマーケットより仕入れ、一応綺麗にした上で提供されている。

・幸運の祝福の水
　限られた者だけに与えられる、光を浴びて輝く水。幸運が約束される貴重品らしい。
　敬虔な信者か、熱心な希望者にだけ提供している。食用グリッター入りな幸運の加護の水。

・幸運の祝福
　貴方のその手に祝福を。その手の進む先に幸運を。
　祈りと共に祝福を授ける。望む道へ進む後押しになる、とのこと。

・幸運の導き
　貴方のその手に導きを。特別に、幸運を約束しましょう。
　ただし、忘れてはいけない。最後に笑むのは、彼女であることを。

・シスターヴェール
　彼女が過去使っていたヴェール。今は「耳にちょっと合わない」とか。
　今更使うことも無いので有効活用してくれる人を探してみることに。

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あれ、ここって思ったより物を買いにくいですね？

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まずいです、まずいですよ。幸運を示す為の戦いのはずがこの結果。しかも私はもう出られそうにありません。
計画が台無しです。説得力なんてあったものじゃありません。どうしましょう……
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教会へのご協力、ありがとうございまーす♪

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ここでの資金に余裕が出来ましたので何かあった時に使えそうなものを調達しましょう。
変装用とか、上手く行けばもうちょっと騙せるかもとか。
ああでも、新たな付け耳も準備しないといけませんね。
それと並行して色んな方に会ってみましょうか。もしかしたら『ご協力』頂けるかもしれませんから！