主神アルベは言った「人よ、影が天地を覆うのならばそれを持て」と。
主は支配される事に慣れた人類に自身の象徴たる鉄をお与えなられた。
ああ、主よ。我々はあなたに最大の尊敬と感謝を鼓動が続く時も続かぬ時も抱きましょう。
御許へ行くまでに我々は幾度の試練であろうと乗り越えましょう。

鉄を以て神聖なる闘争を──



・聖典イエラル
預言者ユリアが受けた啓示を記した書物。
内容は主神アルベへの讃歌と神話・祭祀と法術・道徳と倫理等について書かれた4部構成になっている。

「私達は毎月利き手とは逆の手の指から血を奉納する。
　利き手ではない理由？利き手は鉄を、武器を握る為の手だからだ」

・剣十字の首飾り
鉄を神聖の象徴とするアルベを崇める為の道具にして信仰の証。

「剣の形状は主より渡された鉄で最初に作られた物が剣だったから。
　しかし、それにも現在諸説生まれている。槍と言われていたり、杖だと言われたり…これも歪みだろうな」

・鉄の杯
血の色が浮かび、それを預言者ユリアが飲み干したとされる杯。
一度災害の際に紛失されたが信徒の元へ帰還した、それ以来信徒には必ず1人１つずつ持たされる様になった。

「儀式の際に己の血を注ぐ為の杯、これに注いで良いとされる血以外の物は葡萄酒のみだ。
　酌み交わそう友よ」

・鉄心の武
心にアルベの教えを焼き付け、そして己の魂を製錬せよ。
その末に己が何故に武を振るうのかを問い続ける、迷いではなく確かな力とする為に。

「私の武術は何から授かったか、教えを受けたという意味と、授かったというのでは意味が変わる。
　生まれ持った時から、我々は影の中にあろうとも天地の輝きを守らんが為に我々はその武術を持つ」