――私は、知ってしまった。果てにあるものを、果てに待つものを。その屍を。それが神の愛だった、神の慈悲だった。だから、私は決めたのです。
イエルの名を捨てよう。人を信じることはやめよう。私は、私の信じる神の声にだけ従うと。
さあ、行きましょう、局長。私は、もう一つの果（ぼく）にたどり着かなければならない。

――いい心がけだよイエル、名前を捨てるなら君にボクが新しい名前をあげるよ
“それ”は言うと同時にカラカラと器用に鳥の嘴で笑った。そして、君の新しい名前はレルムだ、と私を名付けたのだ。



■粛清院
悪しきものを濯ぎ、世界を浄化するための「院」。もっとも、私達や世界に害がないならよいのである。
後にその「悪しきものを灌ぐ」という活動理念から病院になる。

■リュツィフェール局長
グリフォンの小鳥姿を借りている、粛清院粛清局の局長。契約先。誰がどう見てもグリフォンらしい

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■折った両角
黄金に輝く“イエル”の両角。折った後に断面をきれいに整えたもので、飾りにするにはでかすぎるくらいには立派。
神経も血管も通っていたので中には悪魔の血が残されている。

■抜けた羽
デカくてかわいくてもふもふのト…自称グリフォンであるリュツィフェール局長の抜け落ちた羽。
トサカ部分の羽であるためか、顔の形に沿ってくるんとしている。
■心臓
なんか三個くらいあった。一個くらい売ってもばれんやろ
■等身大局長ぬい
でっかくてかわいい。グリフィンだって言ってるけどシルエットはからあげクン
■ガラス製のピアス
Qどうして手装備？
Aコレで殴れるほど大きくて鋭利です
■真紅の瞳
取ったら生えてきたんだけど、こわ……



■サークレット
木とガラス、瑪瑙のビーズで飾り立てられた金属製のサークレットは
神職のものだけが身につけられる神への貢物だ。
――人から神に貢ぐものを、自分が介する必要など、もうないのだ。