『白い粉入り砂時計』
元は海藻やら岩石やらだった物から全てを抜かれ、もはや何物でも在れなくなった粉を詰めた砂時計。
測る時が停滞している故に上から下へも下から上へも流れる意味不明な物体。
時を持ってないのは中身だけなので外部からは普通になんかひっくり返さなくても勝手に上下に測り続けてる謎な砂時計である。お前、重力どこ行った？


『海底洞窟の滴り水』
ソルステナの棲息する海底洞窟の奥にある湖に繋がり、そこの水を延々と滴らせ続ける器。
器に貯まっている間はその品質を保つが、掬い出せばその限りではない。
水の成分はいわゆる超純水であり、水以外の要素を一切含まず、飲む事自体に問題は全くないが水分以外は摂取出来ない。ミネラルとか寄越せ。


『無痛刃』
切られても刺されても痛みを一切感じない刃。痛みを感じないだけで傷は容赦無く出来る。
痛みを感じないのは刃の部分だけなので、柄の部分でぶん殴られたりすると普通にめちゃくちゃ痛い。
刃が元々何で出来てるかはあまり考えない方が良い。今は既に無害で安全安心な物品である。それだけ。
柄が元々何で出来てるかは全然いっぱい考えていい。


『粘菌槽ランタン』
光る粘菌と培養液を中に詰めてランタンとした物。懐いた使用者の意思に応じて自在に光量を変える。
液体と生物が入っている筈なのにやたらと軽い。
器の中は永劫の平穏と停滞であり、余程懐いた使用者の強い破壊の意思でも汲まない限りは中の粘菌に器から出る意思は皆無である。
常に暇そうにうにょうにょと蠢いており、眺めていると妙な癒しの効果があったりする。
前述の通り中の粘菌に器から出る意思は皆無であり、器自体も相当に強固な造りではあるが、

絶　対　に　出　す　な　。