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決めセリフ:好きー!!!
死にセリフ:あふん!
リージョン【てゆーか好き】
チーム:AM
キャラクター名:黒兎姫
生い立ち:私、あなたのことが好き!…え?好きじゃない…?あふん!(黒兎姫は寂しくて死んだ!)(かと思ったが恋愛パワーで蘇った!)…私、あなたが振り向くまで諦めない!!…え?ごめんなさい…?くひん!(死んだ!)(蘇った!)
JOB:暗黒剣士
技1 契約      (その他) MP6 ゾンビ属性になる
技2 吸心      (弱体) 範囲3~4 自最大HP・HP-<自最大HP10%+1>、MPを1ずつ吸収
技3 吸心      (弱体) 範囲3~4 自最大HP・HP-<自最大HP10%+1>、MPを1ずつ吸収
技4 吸心      (弱体) 範囲3~4 自最大HP・HP-<自最大HP10%+1>、MPを1ずつ吸収
技5 吸心      (弱体) 範囲3~4 自最大HP・HP-<自最大HP10%+1>、MPを1ずつ吸収
技6 死神の鎌    (その他) MP6 相手のHP=0。そのターンで全滅させない限り、ターン終了時自分のHP=0 6ターン以上で発動可
宝箱:空っぽ (何も入っていなかった....)
ID:904 <Phase 4> (登録:2023-12-24 / 更新:2024-02-09 18:05)
作成者:teamatsuti 《◆キャラクター確定済み 4 》
黒兎姫が残した紙切れ
◆あらすじ

もう何歳の頃だったか、記憶が朧気になるほど小さい頃、仲良しグループの中で呪いごっこで遊んでいたときのこと。こっくりさんに似たようなもので、本当の呪いの儀式とはかけはなれた、恋愛を謳う遊びをしながら、誰が誰を好きか話に花を咲かせていました。しかし、運命のめぐりが悪かったのか、それがたまたま本当の呪いになってしまい、私は呪われてしまいました。

それは「告白して振られると死ぬ」呪い。呪いというものはいつだって厄介なものです。今回の場合、呪いの解除自体は容易いものなのですが、この呪いを解除したら、呪いをかけた人…つまりあのグループの子ども全員の命が失われることになります。それを防ぐのは非常に困難でした。

「振られなければいいのでしょう?大丈夫ですわ」

幼い私は友達に強がって見せました。

 ◆

学園時代、私は飼育係に入って動物たちのお世話をしていました。中でも兎は可愛くて大好きです。呪いの件で私は無意識のうちに恋愛に憶病になってしまい、今は動物達にその愛情を注いでいます。
ある日飼育小屋に入ると、一匹の雌の兎が気になるようになりました。その兎はいつも遠くからある雄の兎を見つめています。

「あなた、あの子に告白しないの?」

隣りに座ってそっと話しかけますが、雌兎は動きませんでした。

 ◆

学園生活も半ばに差し掛かるころ、とうとう私にも気になる殿方ができました。きっかけは…今となっては気恥ずかしいものですが、少しその…、借りが出来まして。さ、察していただきたいですわ。
しかし、その方は別に私に気が合って助けていただいたわけではなく…、彼自身にそういう気質があったからでしょう。彼は人当たりもよく、彼の周りにはよく人が集まります。
そのころ、観察していた雌兎が好きな雄兎も年頃になり、周りには別の雌兎が何匹か寄るようになっていました。

「ふふっ…私たち、似た者同士ですわね」

いつものように隣に座って話しかけて。私たちはいつの間にか、恋バナ友達になりました。

 ◆

ある雨の日、飼育係の先生から、あの雌兎が体調を崩して動かなくなったという知らせを受けました。運ばれた動物病院に駆けつけた頃には既に…。後で獣医様から伺った話では、私が最初話しかけたあの日より前に既に不治の病を患っていたそうです。そして、兎の安らかな表情を見た私は、堪らず涙を流し、全てに気付いてしまったのです。

「…っ、そう…あなた、あの雄兎に告白したん、ですわね…」

病に蝕まれていく自分が、好きな人の人生に関わっていいのだろうか、なんて、人間でもなかなか決断のできない苦悩を、その子は乗り越えて見せたのです。それに比べて私の抱える問題なんて、なんて些細なことでしょう!

私の心の中に、絶えることのない火がつきました。

 ◆

「わたくし、あなたのことが…ずっと前から…好きです…!」
「…ごめん…君の気持に答えることは…」

…ええ。現実はそううまくいきません。彼にとって私はほとんど話したことのない、名も知らない友達未満ですから。けれど、私の心の中で激しく燃え始めた感情を抑えることはできなかったのです。

「君!?大丈夫かい!?」

呪いの発動を感じ、心臓が凍りついたように動かなくなり、私はその場で倒れました。

呪いに覆われた闇の中で私の意識が泥沼に沈んでいきます。心が冷たくなり、抗えない死に取りつかれたようです。

(好きな人から振られるというのは、これほどまでに寂しいことなのですね)

(それでも私は…)

(あなたのことが…)

「好きー!!!!!!いったぁ!!!!」
「なんだ!?遺体が!!!」

夢から覚めたように起き上がると、額に何かが直撃して飛んで行きました。

「…っ…? こ、これは一体…?」

回りには黒い花と…たくさんの人…?

どうやら私は棺桶から蘇り、蓋を吹き飛ばしてしまったようでした。

つづき

【イモータルラブ】
あなたは恋し続ける限り何度でも蘇る

人は試練を乗り越えるとき稀に特別な能力を備えると聞いたことがありますが、まさにこれはそういうことなのでしょう。致死の呪いには生還の能力を。

一見するとロマンチックな能力ですが、恋というステージにおいて、ロマンとリアルは早々相容れません。たとえばお見合いの結婚相手が不死だったとして、あなたはどう思いますか?
私が身を置く貴族社会において一番大きな問題だったのは相続です。不老不死の身内が相続権を持つと、相続権の範囲内の人間すべての財産をいずれ獲得することができ、そこから誰にも引き継がれることはありません。これは嫁ぎ先の相手の一族にとっては大きな決断を迫ることになります。

次に問題だったのは、振られてしまった時に呪いが発動して死んでしまうことです。私は死んだときのことは覚えていませんが、相手にとっては死んだ私の顔を見てトラウマになるようです。貴族社会にとって良くない噂にならないわけがなく…。

兎にも角にも、私は恋を願って得た能力で、恋が叶うことはなくなったのかもしれません。それでも私の心の内の火は燃え続けています。

 ◆

「わたくし、あなたのことをお慕いしております…!」
「…すまない。やはり君と付き合うには荷が勝ちすぎている。」
「くひん!」

ぱたり。

…これで何度目の失恋でしょう。別に誰彼構わず告白しているわけではございませんのよ…。何度かの逢瀬で互いのことを知り、愛を確かめた上で踏み込んでいます。しかし相手の幸福を思った時に、不死であることを伝えないわけにもいかないのです…。
せめて死に顔だけは晒さないよう、舞踏会用の仮面をつけるようになりました。目立ちはしますが、無いよりは幾分良いです。

 ◆

「私、あなたのことが好き…!」
「あーごめん」
「あふん!」

ぱたり。

私は既にいくつもの時代を超えていました。しかし未だに恋に燃えています。死んで生き返る度に記憶や認識が曖昧になり、以前どこでどんな生活を送っていたのか、多くのことを次第に忘れてしまいます。…そういえばこの黒兎の被り物をし始めたのはいつのことだったかしら…?それに…ここはどこ…?

 ◆

ダーンッ

「あっ」

どこかからの流れ弾で頭を撃たれたようです。私は初めて失恋以外で死にましたが、すぐに蘇りました。

「好きー!!! …なんなんですの!?ここは…」

空には何もかもを飲み込むような穴。ここは混沌と秩序の戦争の地でした。

つづく?

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