アルズ　（アルゼルム・ユエルヴァネン）
　ベルクス帝国の元第六騎士団長。空気読めなすぎてお姫に城から追ん出された。

　ふわふわのかわいい生き物が好き。




【バザー】
・異世界の金貨　→ルセディエルさん
　　
　革の袋に入った様々な世界の金貨。
「もはやどこの世界のものだったかもわからないどっかの通貨。
　捨てるのもなーって溜め込んじゃったので、よければ引き取ってやって……。
　時空を行き来できる手段のある人なら、まぁ……いつか使えるといいね。
　そうでないなら観賞用とか、時空を超えた人類史の貨幣の研究目的とか？
　……あ、投げる？」
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「えっ、その世界が滅びたかどうか……？
　わりと最近のことなので全然滅びてはないと思うな……」
（このひと滅亡めっちゃ好きじゃん……ちょっと彼に似てるなあ……
　いやリクローニアさんに失礼か流石に……）
　　

・星石　→十五夜さん
　　
　五芒のスター効果が見られる赤い宝石。
「俺の故郷でたまーに取れてた珍しい宝石、
　なんですけど……俺が持っててもねえ。
　どなたか珍しい宝石がお好きな方が
　かわいがってくれるとうれしいんだけど……」
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「お、十五夜さん。お久しぶり……元気そうでうれしいよ。
　またどこかの世界でご一緒できることがあればいいな」
　　

・悪魔の聖杯　→クハルさん
　　
　一角獣を生きたまま閉じ込めた非人道的な聖杯。
「解毒の能力を持った幻獣を結界術と黒魔術でがんじがらめにねじ伏せて閉じ込めているもの。
　ある国の片田舎の古物商でみつけたもので、かかってる魔法を逆算して解放してやろうと思ったんだけど……
　中の恨みで術式が溶けて変形したまま凝固してて、ちょっとこれは……俺程度の術師じゃ助けらんないや。
　どうにか助けられる方か、全然気にせず使える人が引き取ってくれるといいんだけど。
　その場合、できれば森の見える窓際においてあげてほしいな。
　……解毒作用は正直最上級なんだけどね」
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「おや、もしかして聖職者さんなら治してあげられるのかな。
　……え、治さない？　先輩へのお土産？　そ、そう……」
　　

・[手]夜気の牧杖　→ソルステナさま
　　
　魔力も込めず軽く振るだけでも周囲に雪を降らせる魔法杖。
「先端の氷色の石が氷柱石。魔力を通すと冷気属性にする石でね。
　冷気耐性しか低くないドラゴンの討伐に使う予定だったんだけど
　普通に物理で斬り殺してしまったので使わなかったやつ……」
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「おや……お目が高いね。ふふ、ひんやりしたものがお好きなのかな」
　　

・[手]クリスタルリング　→ファントムさん
　　
　冷気を宿す水晶をあしらった深みのある銀色のリング。
「ルレウト歴87年アンティークのリング。
　この時代のクリスタルはすーごい珍しくてね……産地はトスル最北端にあるセ・リム鉱山。宝石の名産地として有名なだけにみんながここの権利を欲しがったせいで紛争がやばすぎてまともに採掘できなかったらしい。歴史上一番ひどかった時代がその時代だと言われていて、ルレウト歴80年前後のセ・リム産出の宝石のほとんどはろくでなしがどこか絶対に見つからない場所に隠したり、敵対勢力に渡すまいと砕かれたり……ろくに現存してないかあるとしてもあんまり丁寧に採掘されていないせいで質が悪かったり小さい細かいものばかりで……そんな中でもこれはかなり透明度の高いものかつこれをカット及びリングとしてデザインしたのが世界三大宝石細工師のルト＝リシカデアンになるんだけど、あ、しかも亡命前の作品だね。なのですごく希少で……まぁそんなものは当然王家に行くよね。というわけでリフ＝ナルス姫の持ち物として当時のリフラーク王朝の宝物庫にあったもの……のはずなんですけど王朝が傾いたときに持ち出されてオークションに出され、一度はドルガ貴族の手に渡りその後長らく見つかっていなかったのが……（宝石の説明が三時間ほど続く）（逃げてよい）」
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「いやー語り尽くしたな……えっ、うわこんな時間経ってた？？？
　異世界のものなんであんまり意味ないだろうけど鑑別書もつけとくね……
　波乱に満ちた経歴の子なので、よろしければ大事にしてやってほしいな」