🌟バザー品　Presents by (自称)神様！🌟
一握りの遺灰　　：人形にする際に残しておいた一部だよ。
　　　　　　　　　混ぜ物をしたから余ったと言ったほうが正しいかもしれないね。
一束の遺髪　　　：確か、村の人間達を脅かしてやろうと思って、送りつける為に切った物だったかな。
　　　　　　　　　色も手触りも悪くないから一束手元に残していたけれど、飽きたから欲しいのなら譲ってあげるよ。
真白な頭蓋　　　：下顎は焼けてしまったけれどそれ以外は完全な形で残ったんだ。
　　　　　　　　　骨の灰はなくても問題なかったし、崩すのはなんとなく惜しくてそのままにしておいたんだよね。
　　　　　　　　　払ったわけでもないのに煤の一つも付いてないところとか、面白いと思わない？　インテリアにでもどう？
婚礼衣装　　　　：実はこれ、似合わない衣装を着せられてやってきた人間を笑うつもりで用意してやったんだ。
　　　　　　　　　だと言うのに着こなしてくれちゃってさぁ。一瞬『この子が伴侶でいいか』なんて思っちゃったよ……。
　　　　　　　　　しかしそれじゃあ人間共の思い通りだ。それは少し腹立たしいし、面白くない。
　　　　　　　　　だから代金代わりに村を滅ぼしてこの子で遊んでたんだけど、十分楽しんだから年季明けってことでそろそろ解放しようと思ってね。
　　　　　　　　　いくら叩いても灰が出てくるし仕事着に成り下がったこれはもう要らないから、出番が終わり次第譲ってあげるよ。
集めた灰　　　　：それっぽい理由で集めさせたけど要らないから引き取ってくれない？
　　　　　　　　　強い恨み辛みが宿った物だから、呪術なんかに適してると思うよ。
　　　　　　　　　灰にされた者共を哀れんで弔ってやろうって聖人様が引き取ってくれるんでもいいんだけどね。
役目を終えた骨壷：壊れかけなのに、この子も随分粘ったよねぇ……。
　　　　　　　　　必要な物は回収したから完全に抜け殻だし元から作ってない脚は膝の少し上からないけれど、他は綺麗に直したよ。
　　　　　　　　　顔や髪は元がいいから眺めるのにはもってこいだろうし飾って愛でたらいいんじゃない？
神さま　　　　　：ちょっと待って私ネタ枠だって言ったよね？なんで買ったの！？
　　　　　　　　　えぇ……宣言したからにはなんでも付き合うけど、無茶振りはやめてよ？
　　　　　　　　　何もしなくていいって言うならそれでもいいんだけどね。面白くはないけど、楽だからさ。
これから　　　　：この子は気に入っているけれど、新しい体を用意してやる以上のことをしてやる気はないんだ。
　　　　　　　　　嫌なわけじゃないんだ。ただ私って一応邪な存在でね、甲斐甲斐しく世話を焼いたらイメージが崩れちゃうんだよ。
　　　　　　　　　そうなったら同胞にネチネチ言われてしまうから誰かに押しつけ――いや、任せてみようかなって。
　　　　　　　　　あ、任せるとは言ってもこの子は私の物だからね。
　　　　　　　　　何も知らないこの子の手本になれってだけだから、変なことはしないでよ？