▼　夜空を見ている。

「今回も終わりましたね。長かったような、短かったような。
　草まんじゅうって結局何だったのかさっぱりでしたが。
　ヒューさんと、色々な方と横並びになれてとても楽しかったです」

▼　風が吹いた。草で出来たそのポニーテールは揺れている。

「すてきな縁をありがとうございました。
　前回の奇縁の彼とも、冒険で再会できたので満足です。
　またどこかでお会いできるといいですねえ」

▼　からからと、精霊のようなモノ。セクが飛び回る。

「そろそろお時間ですね。またお逢いできますように。
　……その時に、ボクらのことを片隅にでも構いません。覚えていただけますように。
　それでは、さようなら」

▼　ここには緑が揺れているだけ。“存在していた記録”だけが。ここに確かに在る。

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【バザー品の記録】
物によっては君の好みに合わせてくれるぞ。(味は合わせてくれないよ)

▼　【草まんじゅう】まんじゅうと言う割にどう見ても草の塊。昨年の草団子より遥かに苦い。想像の五億倍は苦い。健康にも別に良くない。

▼　【草の髪留め】雑草も愛用してる。どう見ても草だけどなんかちゃんと留まる。凄い草。だが雑草。
　　　　　　　　　ところで実は雑草の髪は髪の毛ではなく草らしいよ。

▼　【雑草魂】今回も売ります雑草魂。ちょっっっとだけ、忍耐強くなれるかも。
　　　　　　　今回は足元に生えてた黄色い小さな花に雑草魂を込めたらしい。不思議と枯れない。

▼　【如雨露】いくらでも水が出てくる不思議な如雨露。雑草は如雨露の水のおこぼれを貰うのだ。
　　　　　　　……それでも除草されてしまうのも、また運命。少しだけ、水を与えられる存在が……なんて。

▼　【緑の一片】ふわりと浮かんで、淡く輝く。葉の様な、そうでも無い様な。
　　　　　　　　“緑”の力を少しばかり借りることが出来る……かもしれない。

ご購入いただいた皆様ありがとうございました！