……1枚の置き手紙が置かれているようだ。

『オルタへ

あたしの代わりに変な契約？を請け負ってくれてありがとう……
あたしは魔法なんて得意じゃなかったからさ、ほんとに助かったよ。
お前の魔法は一級品だし、きっとお前の方が仕事が出来ると思ったから……

……悪気はなかったんだよ……
男のお前が契約したら、こう、なんか、男専用の服装が用意されると信じてたんだ……
まさかお前が女の格好することになるなんて普通思わねえだろうが……

だからその……なんかごめんな……
周りへの説明はあたしが責任もってやるから……許してくれな。
今回は……あたしは後ろで応援してるから、頑張ってくれよ。
お前のことは信頼してるから、な。

シスルより』

----------------------------------------------------------

資料です。良ければお使いください。(何に？)


----------------------------------------------------------
オルタ・オルタンシアの楽しいバザー

「こ……こんな格好ではあるんですけど……バザー、初めてみました。
あ、怪しいものは売ってないので……良かったら、よろしくね……でへへ」

・植物魔法入門(Sold out)
「ええと……これは、にーさんが13歳くらいの頃使ってた魔導書だよ。
懐かしいなあ……昔はこれでよく勉強してたなあ……
あ、書き込みはしてあるから……ちょっと安くしてあります……
こ、これで突然にーさんみたいに魔法少女になっても安心だね……。
……そんなこと普通はないか……」

・キンポウゲのお薬(Sold out)
「にーさんがいつも使ってるお薬だよ。常備薬……ってやつかな。
実はにーさんの住んでる島には、魔法のキンポウゲの花が生えてるんだけど、
これはその魔力のエキスみたいなのを抽出して作ったお薬なんだ。
にーさんがいつも使ってるものより、効果は薄くしてあるから大丈夫だよ。
……あ、怪しい薬じゃないから！？安心して！？ただの精神安定剤だよ！！」

・魔法石のレプリカ(Sold out)
「それは…契約を結んだときに貰った宝石のレプリカだよ。それを使って変身するんだ…
君も変身できるようにならないかな、と思ってレプリカを作ってみたんだけど、
でも、なんだかにーさんの知らないタイプの魔法が込められているみたいで、
魔力まで再現できなかったんだよね…だから、これで変身はできないよ。
もしかしたら、別の世界の魔力科学法則にのっとった魔法なのかも…」

・紫の花のステッキ(Sold out)
「それは、いつも使ってるステッキと同じものだよ……特別に作ったんだ。
……まあ、今回の契約のせいで、リボンまて着いちゃってるけどね。
アカデミーに通い始めた頃からずっと使ってる、思い入れのあるデザインなんだ。
通ってたのはほんの1年程度だったけど……なんかいろいろ思い出があるな。
……え？なんで1年で辞めちゃったのかって？それは……にーさんにも色々あるんだよ。」


・特製アロマオイル(Sold out)
「魔法のキンポウゲのエキスを抽出したアロマオイルだよ。
特殊な技術でキンポウゲの呪いを無害化して、リラックス効果だけを取り出してるんだ。
でも、この技術は大量生産には向いていないから、少ししか作れなくて、
このアロマ自体とても貴重なものなんだ。
その分効果は抜群だから、良かったら使って欲しいな。」

・魔法少女の帽子
「…にーさんの今の帽子とお揃いのやつだよ。
本当に、なんでこんなことになっちゃったのかな…
ご丁寧にちゃんといつもの魔法帽と似たようなデザインに作られてて…
なんというか本当に、イレギュラーすぎて自分でも分かってない。
この魔法少女の力は一体…なんなんだろう…？」