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《◆確定》

生い立ち:街灯の光がチカチカと笑っている。僕の影は伸びる一方だ。 角を曲がってこの道に入るのも1か月ぶりだった。アパートの階段をのぼる。一か月はき続けた靴が脱げそうだった。 玄関の戸を開ける。ふと何かどす黒い影が、足の間を通って行った。そして悪臭…僕は息を飲み込んだ。 電気をつけると、大量の腐った料理が皿の上で悪臭を放っていた。一週間…いや僕がいなかった一か月もの間、妻は毎晩この料理を作って待っていたというのか？ハエにたかれながら。 僕は妻の名前を呼んだ…しかしかえってこない。嫌な予感がした。部屋という部屋を探しまわる僕。 僕は疲れ果て、とうとう床に座り込んだ。妻の姿はどこにもなかった。

(登録:2019-12-20<> / 更新:2019-12-27 20:00)